創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
4月もそろそろ半ばに入ろうかというのに今年2回目の更新とは我ながら呆れるばかりだが、今回は今更ながら熱中しているWii Uソフト『モンスターハンター3G・HDバージョン』について少し紹介してみようと思う。 このソフトはニンテンドー3DS向けの『モンスターハンター3G』をフルHDにした物(一部のグラフィックやフォントは手直しされている)で、3DS版とWii U版でセーブデータの共有やオフラインプレイが出来るほか、無料でオンラインプレイも楽しめる。 この内容で4800円という価格はお買い得だったが、発売後に行われた数回のバージョンアップによって、このソフトは更に進化した。ボイスチャット及びキーボードによるチャットに対応したばかりか、オプション選択でWii Uゲームパッド単体でソフトが遊べる様になったのだ(厳密に言うとTVとゲームパッドに映像を表示できる)。 ゲームパッドの液晶解像度はSDだが、元映像の綺麗さによってまるでHD解像度の液晶で遊んでいるかの様な錯覚を覚える(これはゲームだけでなく、インターネットブラウザーで高解像度の動画を再生した時も同様)。しかもオプション選択の組み合わせによっては、ゲームパッドをTV代わりにWii Uプロコントローラーやクラシックコントローラーでプレイする事も可能というから驚きだ。これらのバージョンアップにより、『モンスターハンター3G・HDバージョン』は、ほぼ完璧に近いソフトになったのではないだろうか。 余談になるが、私はWii UのUSBポートからゲームパッドへ充電するケーブル(残念ながら非ライセンスの周辺機器だが)を買って使っているので、100Vのコンセントが一つあれば、モンハンに限らずゲームパッド単体プレイに対応したWii Uソフトが遊べてしまうのは非常に便利である。「コンセント1つあれば使える」というのは、色々な遊び方を生み出せるかも知れない。 PR
随分と間が空いてしまったが、ようやくのブログ更新である。
この年末年始は、去年買ったWiiUが予想通り大活躍してくれた。 友人とTV電話やオンラインゲームも楽しんだが、一番重宝したのはインターネットブラウザーによる検索や動画視聴である。 WiiUのブラウザはゲームソフトやアプリを一時停止しておいて起動出来る為、攻略wikiやプレイ動画を観てから再び復帰するのが可能だ。 ゲームパッドは手元に画面があるので文字も見易いし、タッチペン(指でもOKだが私は指紋が気になるので)やスティック・ボタンを複合した操作が可能なので、慣れると非常に快適である。 拡大・縮小・スクロールは勿論、タッチペンで好きな範囲をコピー&ペーストする事にも対応している。 ニコニコ動画をWiiUで視聴する為のアプリもダウンロード出来るが、現段階では少し使い勝手に癖がある。 既にニコニコ動画のアカウントを持っている人はそれでログインする事が可能で、自作のマイリストがPCとWiiUで共有される(WiiUではマイリストの作成は出来ても削除は不可)。 ただし、両者同時のログインは叶わず、どちらで観るかの選択となる。 またユーザーにとって不便なのは、気に入った動画があってもその投稿者のマイリスト表示が選択出来ない点と、動画を投稿日時が古い順に並べられない点だろう。 せっかく連続再生機能があっても、この仕様ではランダム再生くらいでしか使い道が無い。 ゲームパッドでの動画再生やニコニコ生放送の視聴に対応していない点については、今後の対応が明言されているので、上記の仕様変更も合わせて期待したい。 その他にも一部動画が観れなかったり、そもそもコメントを付ける事が出来ないなど、ヘビーユーザーにはお勧めしかねるアプリではあるが、PCで他の作業をしながらニコニコ動画を視聴するには持ってこいなので利用価値は低くないと思う。 最後にブラウザで重いページを見る時の、ちょっとしたテクニックを一つ。 自分の見たい情報がページの中ほどや下部にある場合、まずページの読み込み中にゲームパッドの-(マイナス)コマンドを選択してページを縮小する。 WiiUはPCと違って読み込み中にもページのスクロールが可能なので、任意の部分まで移動し今度は+(プラス)コマンドを選択して元のサイズに戻す。 こうすれば読み込み完了を待たずに、あらかじめ見たい部分に移動しておける訳だ。 既に気付いておられる人も多いだろうが、情報が詰め込まれて処理の重いページではかなり重宝する使い方なので参考になれば幸いである。 ※ニコニコ動画アプリは2012年3月のアップデートにて公式生放送の視聴に対応し、マイリストの表示や投稿の古い順に動画を並べる事も可能になった。これにより使い勝手の幅がグンと広がったと感じているユーザーも多い事だろう。さらに今後のアップデートで公式チャンネルや一般の生放送の視聴も可能になる予定の様である。
先日、任天堂の新型家庭用ゲーム機『Wii U』のプレミアムセットを購入した。
余りゲームをやらなくなった人間がこれを買うべきか随分迷ったが、いずれ私にとって思い入れのある『ゼルダの伝説』シリーズが出るのは明白だし、ゲーム以外の活用法もあると思い購入を決めた。 結果的にこの判断は正しく、近年入手した電子機器の中でも満足出来る部類に入ると思う。 液晶画面付きコントローラーの「Wii Uゲームパッド」は、タブレットに比べると画面の大きさや解像度は劣るものの、これなら悪くないと思えるレベルに達している。 ゲームソフトの中にはパッド単体でプレイ出来る物もあるが、元の映像が綺麗な事が幸いしているとみえて、HD液晶テレビのそれと比較しても遜色ないかの様に見えるのは意外であった。 それにしても、手元にタッチ入力可能な画面があるメリットは、Wii Uの実物を手に取ってみると思い知らされる。 その優位性は、ゲームだけでなくメニューやブラウザ等の通常操作においても発揮され、大袈裟に言うとこれがないゲーム機には戻れなくなるのではと思うほどだ。 それに加えてWii Uが重宝するのは、ゲーム以外の機能が充実している所だろう。 インターネットブラウザー・Wii Uチャット(本体を持っている者同士が利用できるビデオチャット)・Nintendo Tvii(電子番組表を閲覧するソフト)・Miiverse(ユーザーが各ゲームソフトについて意見交換するコミュニティー。通常の文字入力に加えて、手描きでも投稿可能)などがシステムに組み込まれており、Youtubeやニコニコ動画を観られる無料アプリやhuluのアプリもダウンロード出来る。 また、ゲームパッドのおかげで従来よりも使い勝手の良くなったカラオケソフトが最初から入っており、インターネットで有料チケットを登録すれば、通信カラオケを格安で利用することも可能だ(1時間100円・24時間300円・30日1000円・90日2000円)。 私などはゲーム以外の機能を楽しむ方が圧倒的に多い始末で、これらが自分のWii Uに対する満足度を大きく押し上げている要因だろう。 Wii Uについては、機会があれば度々ブログでも触れる事になるのではと予想している。
お読み頂いた『曲者』は、数年前に書いた元作品を、ブログ用に改訂して掲載した物である。
私の小説の多くは「大人向けジュヴナイル」とでも言うべき形態の作品で、これもその例外ではない。 短編ミステリーで、人物や舞台の描写が薄く、リアリティーにも世俗的要素にも欠けるのが、自分のワンパターンなスタイルなのだ。 これは素人による下手の横好きというのもあるが、稚気を帯びた題材を本当のフリして書くという事に、魅力を感じているのが大きいと思う。 娯楽の本質は、ジャンルを問わず“真剣に馬鹿をやる楽しさ”なのだと、今更ながらに強く感じる次第である。 もともと個人的に書いた物なので、ブログという媒体に似つかわしくない描写が一部あったかも知れないが、そこは何分ご容赦願いたい。 ともかく、こんな拙作を最後まで読んで頂いて感謝致します。 ※この物語(曲者)はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。また、この作品の無断転載・無断転用はご遠慮下さい。
<7.凶刃の宿命>
古辺犯罪研究所の二人が目的地である霧霜神社についたのは、駅前の喫茶店を出てから約30分後の事だった。 古辺の腕時計の針は、ちょうど11時5分を指している。 そこは住宅街の側とは思えないほど静寂に満ちていて、神社全体を大きく取り囲む木々の群は、まるで拝殿を守るように聳え立っていた。 ここまで乗って来たタクシーの運転手に聞いたところ、ここは地元の人間なら殆どの者が知っている場所らしい。 秋祭り・七五三・厄除けなど、市民にとって生活に欠かせない存在となっているのだろう。 入口左手の駐車場には一台も車は停まっておらず、出入りする人間も入口から見る限り見当たらない。 余りの静けさに薄気味悪さを感じながら、古辺らは神社の中へと入って行った。 門を潜ると、樹木の密度が増して辺りが暗くなる。 やがて日影の道を数十メートル行くと、小振りで古めかしくも立派な拝殿が姿を現した。 「東馬は何故ここを選んだんでしょう?今は人気が無いものの、こんな住宅街の近くで接触するなんて危険だと思うのですが」 「恐らく、平日のこの時間は邪魔が入りにくいと知っているんだろう。それに逃亡するなら、辺鄙な所よりも交通の便が良いここの方が有利だ。どちらにしても、ヤツは早めに片を付ける気で居るに違いない」 二人は周りを警戒しながら、とうとう拝殿の前まで来た。 だが、呼び出した相手の気配がうかがえない。 「もしかすると、あの電話は犯人の分断作戦だったんですかね。少しでも力を削いでおこうとしたのかも」 どこかホッとした表情で、新垣が言った。 “ブーン” 予期せぬ時に自分の携帯電話が振動したので、新垣は心臓が痛くなった。 これではまるで、アパートを襲撃された時と同じではないか。 「もしもし、新垣です。ああ、櫛川さん。えっ!東馬がホテルから姿を消した?!」 静まり返った空間に、新垣の驚いた声が響く。 やはり東馬は、こちらの意図を読んでいたのである。 「ええ、分かりました。そう伝えます」 助手は電話を切ると、沈んだ面持ちで所長に報告した。 「東馬は、いつの間にかホテルを抜け出した様です。嘉犀をはじめ『千験』の一味と疑われる五名も、どこへ行ったか行方知れずなんだとか」 それを聞いた古辺は浅く溜め息を吐くと、上着のポケットに両手を突っ込んで拝殿を睨んだ。 「地元警察の動きを察知されたか。まぁ万事が上手く行く事など稀なのだし、今回は仕方あるまい。いつか合間見えるチャンスもあるだろう」 この時である。 遠くで何か擦れる様な音がしたかと思うと、新垣の目の前で古辺が前のめりに倒れ込んだ。 見ると、背中に和弓の物と思われる矢が刺さっている。 「新垣くん…急いで逃げ給え」 苦しそうに古辺がうめく。 その矢が刺さった部分が紅く染まって行くのを見て、弾丸や刃物を防げるベストでも、矢は勝手が違うのだと新垣は悟った。 「し、しかし…」 「早くしたまえ!がむしゃらに逃げて、櫛川刑事に応援を呼ぶんだ」 自分に肩を貸そうとする新垣を古辺が一喝した次の瞬間、新たな矢が彼の背後に突き刺さり、低い断末魔を上げてその場に沈んだ。 「所長!しっかりして下さい!!」 助手が激しく体を揺すっても、それきり古辺は動かない。 才を秘めながらも名を成す時を得ず、古辺玲四郎は絶命したのである。 激しい衝撃と憤怒に打たれた新垣だったが、自分までやられると元も子もないと思い直し、周りの木に身を隠しながら彼は門を目指した。 矢が刺さった方向から見て、敵は拝殿を正面に見て左斜め後方に潜んでいると思われる。 そちらを警戒しながら、新垣は木を盾に次々と進んで行く。 幸い日の光を遮断するくらいに樹木が生えているので、意外とリスクの少ない逃亡経路であった。 しかし門の近辺に来てみると、一番大事な最後の十数メートルに、何も隠れる所が無いではないか。 あともう少しという所で、新垣は立ち往生せざるを得なくなった。 長い迷いの時間が過ぎ、彼が一か八かの賭けに挑もうとしたその時、あの東馬尚喜が門の向こう側から姿を現したのである。 東馬は気弱で真面目そうな最初の印象とは別人の表情をしており、全身から殺気が満ち溢れる精悍で獰猛な姿をしていた。 その右手には細くて鋭利極まりないナイフを握っていて、これで新垣の命を奪おうとしているのは明らかだった。 「今度は逃がさん」 彼は標的に冷たく告げると、門を跨いでジリジリとこちらに詰め寄って来た。 新垣は反対方向に逃げたかったが、そちらには弓を構える賊が狙っているのだ。 進退きわまって動けなくなった新垣は、内心うろたえながらも覚悟を決めた。 東馬がナイフを使う気なら、体術で首を折られる確立は減る。 またナイフでも首を斬られさえしなければ、古辺の忠告でジャンパーの右ポケットに入れてある、強力なスタンガンを使うチャンスが来るはずなのだ。 『さぁ、来てみろ』 新垣が決死の布陣を取った時、またも意表を付く事態が起こった。 “パン”という乾いた音が響き、更に“パン、パン”とそれは続いた。 新垣は腹部に衝撃と痛みを覚え、その場に膝を付く。 苦痛に顔を歪めながら前を見ると、何故か東馬もうずくまっていた。 「新垣くん、無事か!」 そう叫びながら門の向こうから現れたのは、こちらへ来ていない筈の盤場警部だった。 「ワシの撃った弾が、東馬を貫通して君に当たるとは…。おお、防弾チョッキを着てるのか!そいつは良かった」 「け、警部さん。どうしてあなたがここに…」 「古辺くんの進言でね。君達を尾ける者が現れた場合を考えて、密かに後を追っていたんだ。櫛川にも知らせていない隠密作戦だよ。この神社には裏手から入ったんだが、拝殿近くの木から東馬が下りて来るのが見えた。ヤツは急いで塀を乗り越えると門のほうへ向かったので、ワシも拳銃を手にそれへ続いたという訳さ。やれやれ、人を撃つなど初めての経験だが、善良な市民を助ける為なら寝覚めも悪くあるまい」 新垣の予想とは違い、弓を放ったのも東馬自身だった様だ。 外から門へ回って待ち伏せる考えだったのだろうが、後ろへ逃げれば一番安全だとは夢にも思わなかった。 痛みが和らいだ新垣がもう一度東馬を見直すと、さっきの態勢のまま微動だにしない。 若き殺人者は、その短い生涯を、自らの血溜りに伏して終えたのである。 「それにしても、古辺君はどこへ行ったのかね。まさか、君を置き去りにして逃げた訳じゃあるまいね?」 わざとおどける命の恩人に、新垣は黙って拝殿の方を指差した。 その態度を見て俄かに顔色の変わった警部は、うろたえた様子で走って行く。 新垣はそれを追う気にはなれなかった。 「ああ、古辺君!何と言う事だ…」 静寂を取り戻した境内に、盤場警部の嘆く声が小さく響いた。 < 完 > |
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