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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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『悪魔の手毬唄』は、市川崑監督の金田一耕助シリーズ第二作目となる作品である。


 岡山県の山村・鬼首(おにこべ)村に伝わる古い手毬唄通りに次々と殺人事件が起こるという内容は、マザー・グースの童話をモチーフに殺人が行われるヴァン・ダインの傑作『僧正殺人事件』を彷彿とさせるし、以前紹介した『獄門島』でも同じ手法が扱われていた。


 私自身が趣味で推理小説を書くから分かるのだが、この芝居掛かった展開は意外性を持たせるには効果的だけれど、犯人がわざわざリスクを負ってそれを実行するという理由付けが難しい。

よほど犯人に強いこだわりがあるか、猟奇的思考を持つ犯人という設定にでもしないと、読者が納得する程の説得力を持たせられないのだ。

原作は横溝正史の金田一耕助譚でも代表的な部類に入るし、私も大好きな作品であるが、犯人が手毬唄通りに殺人を続ける理由付けという点ではかなり弱い。

もっとも、原作を読んでいる途中ではその事は余り気にはならず、そう言われてみれば…という感想であるが。

では映画版『悪魔の手毬唄』はどうかと言うと、何とそれについて殆ど理由を語らないのだ(笑)。


 製作陣は映画化する上で当然この事について考えたと思うのだが、諸般の理由により思い切って無視する手段に出たのかも知れない。

逆に金田一耕助の盟友の一人である磯川警部の部分は、映画映えする要素だけに原作より強調されており、警部を演ずる若山富三郎は枯れても折れない執念を上手く出していた。

ちなみに『獄門島』は、◯◯通り(ネタバレ防止の為に伏字)に殺人を行う事自体が重要なポイントになっているので、映画でも印象的な演出で語られている。

実は『悪魔の手毬唄』は犯行の動機についても理由付けが弱く、気持ちは分かるが殺人まで犯す事も無かろうにと思わなくもない。

しかし、前述と同じくそれを問題と見る人は、原作・映画共にごく少ないだろう。

手毬唄通りに行なわれる連続殺人、落ちると抜け出す事の叶わない人食い沼、流行歌手として大成功したグラマーガール(原作通りの引用)の帰郷等々、死んだ筈の人間が幽鬼となって徘徊する鬼首村には、妖しくも惹かれる魅力が一杯なのである。


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 私はモンスターハンター4を普段ソロプレイ中心にやっており、都合が付けば友人と二人でオンラインマルチプレイするというスタイルで楽しんでいる。

 ただ、ご存知の通りモンスターハンターシリーズには壁となるクエストが幾つも存在していて、ガード一辺倒で回避もままならないレベルのガンランス使いである自分には、今作も厳しい壁が立ちはだかっている。

 まず個人的にキツかったのが、フルフル亜種二頭を討伐する上位イベントクエストの『電撃・赤き飛竜の双雷』。

 拡散型かつ砲撃レベル4のガンランス『ボルティックワークス』の製作に必要なデンゲキチケットが入手出来るクエストであり、その時点の私にとって不可避とも思えたクエストだ。

 ここのフルフル亜種は常に二頭一緒に居ようとする為、こやし玉で片方を追い払っても程なく合流してしまい、どちらか一頭を倒すまで非常に骨が折れる。
 

 フルフルは行動が独特で最初は動きを読み辛く、特に亜種は当たると一発で麻痺する攻撃を複数持つので始末が悪い。

 猫飯でこやし玉名人を付けて即片方を退けられる様にし、砲術スキルを一段階落としてでもガード性能+1とガード強化のスキルを発動させて何とか乗り切ったが、『ボルティックワークス』を作るにはこのクエストを4回クリアせねばならず、これをソロでやった時は本当にしんどかった。

 そしてその次が、表題の集会所6『高難度:黒き竜たちの挟撃』である。

 ランスとガンランスにとって鉄壁珠2(ガード性能が3上がる)は必須と言って良い装飾品だが、MH4でこれを作るには上記クエストをクリアして、竜人商人の素材交換にアグナコトルのそれが並ぶようにしなくてはいけない。
(バサルモス亜種の素材である桜岩竜の翼でも作れるが、同モンスターがキルドクエスト化してくれなければ中々入手し辛いので、これはこれで難易度が高い)

 ところがこのクエスト、闘技場でジンオウガ亜種とティガレックス亜種を二頭同時に相手するという内容で、片方を相手にしていると速攻でもう片方に割り込まれる非常に厄介な物なのだ。

 発見されるのを防ぐ為にオトモアイルーを連れず、けむり玉を調合分持って行って片方を倒してから残りを相手するというのがセオリーなのだが、私の場合は何度やっても途中で両方に発見されてしまいやり直しの連続であった。

(開幕からいきなり二頭に発見される事もあったが、猛攻をガードで防いでいる内にけむり玉の効果が切れ、納刀が間に合わず即もう一匹に発見されるというパターンが多かった)

 友人と二人で挑んだ事もあったが、ジンオウガ亜種とティガレックス亜種が常に入り乱れる猛攻に翻弄され上手く行かなかった。

(四人居れば二手に分かれるなりしてゴリ押し可能かも知れないが)

 結果的に私は幾つかのサイトを参考にこのクエストをソロでクリアしたのだが、何番煎じになるのかしらと思いつつ一応その方法を紹介しておこう。

 それは『なるだけ同士討ちを誘う様に逃げ回りつつ、隙を見せた時やスタミナ切れを起こした方に攻撃を加えてまた逃げる』という作戦だ(笑)。

 両モンスターの同時攻撃は実に苛烈な物だが、その体力は通常時より少なめに設定されているらしく、上記の方法を30分ばかり繰り返しているとどちらもそれなりに弱って来る。

 特にティガレックス亜種は行動が激しい代わりに疲れ易いと見えて、スタミナ切れでその場に立ち尽くす場面が早く回数も多い。

 私の場合はそこへ竜撃砲や溜め砲撃(大タル爆弾Gでも可)を食らわせ、次第に体力を奪って行った。

 疲れて来る前でも隙を狙って突くなり砲撃するなりしていたのだが、確かにこうしておかないと体力を削り切れない可能性があり、機会があればチクチクと攻撃しておいた方が良い。

 また、オトモアイルーが居ると敵の標的が分散して危険性が下がるし、回復などもしてくれるので自分は連れて行った。

(実際、私がジンオウガ亜種から逃げ回っている時、ティガレックス亜種にトドメを刺してくれたのはオトモであった)

 危ないと思ったり回復・研ぎ等を行いたい時は迷わずモドリ玉を使い、キャンプのベッドで自分とオトモの体力や状態異常を回復して、アイテム節約にも努めると良いだろう。


 加えて、強走薬グレートがあれば序盤の猛攻をかわすのに便利なので持って行きたい。

 強走薬グレートは上位イベントクエスト『銀の匙・卵の試食パーティ』のサブターゲットクリアでアイテムBOXに並ぶし、支給品が来るまで待てば強走薬も入手可能だ。


 数十分走り回るのは楽でないかも知れないが、私の場合ソロでこのクエストをクリアするのは、これが一番近道ではないかと感じた。

 前述のクエストと違って一度クリアすればOKだし、もし困っている人が居るなら試してみてはいかがだろうか。


 日常の忙しさから中々ブログ記事を書けずにいたのだが、前回の更新から二カ月以上も空いていた事に自分でも驚いてしまった。

 気がつけば既に2014年になっており、さて新年一発目に何を書いた物かと迷ってしまう。


 まずは発売日に購入したWiiUソフトの『スーパーマリオ・3Dワールド』のレビューを書こうかと思っていたものの、ゲーム関連ではモンスターハンター4に掛かり切りで未だ手つかずの状態であり、これは少し先の事となりそうだ。

 よってソフトレビューは少し先延ばしにし、久し振りに映画の事などを書いてみようかと思う。

 以前、市川崑監督の『獄門島』について少し触れさせて貰ったが、今回は同監督が撮った最初の金田一耕助物である『犬神家の一族』を回想してみたい。

 当ブログは映画にしろゲームソフトにしろネタバレはしない方針なので、どうしても表面的かつ抽象的な表現になり申し訳ないのだが、そこは一つご容赦願いたい。

 この『犬神家の一族』は『獄門島』と同じく太平洋戦争(第二次世界大戦)が大きく影を落としていて、家長制度や本家と分家の微妙な関係性など、金田一耕助物の長編にはお馴染みの要素をたっぷりと仕込んでいる作品だ。

 東北の地からのし上がった権威的な有力者が、臨終に際して特異な内容の遺言状を残した事が発端となり、血生臭い殺人事件が次々と起こっていく。


 登場人物の多くは利己的な人物ばかりなのだが、それが鼻に付き過ぎない様にユーモアも持たせている為、場面によってはエゴむき出しなのが滑稽にさえ感じられる。

 ユーモラスなのは捜査にあたる側も同様で、加藤武が演じる警察署長に至ってはちとそれが過ぎるほどである。

 その例外があの不気味なマスクを被った犬神佐清(いぬがみ・すけきよ)親子とヒロイン野々宮珠世であるが、『犬神家の一族』が複雑かつ数多いキャストなのに分かり易く観られるのは、まるで舞台劇の如く役割と表現がハッキリしているからだろう。

 ともあれ同シリーズの基本形はここで既に完成しており、高品質な絵作りと演出は何度観ても引き込まれてしまう。

 原作の持つ魅力的な要素、映像化すると効果的であろう部分を的確に掴み、それを鮮やかに表現する手腕は感服するしかない。


 抗い難い人間の営みや業をしっかり盛り込んでいるにもかかわらず、重すぎたりウェットになり過ぎたりしない所など、エンターティナーとしての力量を思い知らされる。

 実に様々なジャンルの映画を撮って来た監督と製作チームだからこその作品であり、ちょうどキャリア的に成熟期なのも幸いだった。

 怪奇的で悲劇的で抒情的で喜劇的で芸術的で娯楽的な映画、それが『犬神家の一族』である。


 WiiUの本体更新により、ソフトウェアキーボード(WiiUではゲームパッド上に文字入力コマンドが表示される)が使える場面でUSBキーボードが使用可能になった。

 対応するUSBキーボードが1000円以下で売っていた為、早速それを購入し試してみたので、その個人的感想を書いてみたい。

 まず接続は実に簡単で、USBキーボードをWiiUのUSB端子に挿すだけですぐに使用できる(ソフトウェアインストールなどは無い)。

 私が試したのはインターネットブラウザーで、アドレスや文字を入力してみたのだが、ここで分かったのは今回の対応はあくまで補助的な物であるという事だ。

 つまりUSBキーボードを繋いだからと言って特別なインターフェイスに変化する訳ではなく、タッチ入力時と同じ画面のまま使用する事になるのである。

 実際にWiiUを所有している人は分かると思うが、ゲームパッドで文字入力する場合、ソフトウェアキーボードが画面の半分以上を占める。

 従って入力した文字の表示部分は余り広くなく、ちょっと狭い範囲を見ながら文字を打たねばならない。

 流石にそのままでは文字が小さすぎるので、+をタッチして拡大したいところだが、そうなると今度はいささか大き過ぎて表示される文字列が限られてしまう。

 そこで便利なのがゲームパッドの右スティックの活用で、スティックを上に倒せば拡大、下へ倒せば縮小という変化を細かく調整可能なのだ。

 (ちなみにTV側にはソフトウェアキーボードや文字変換候補は表示されず、画面サイズの関係でPC並みに広い範囲が表示されている)

 実はこの文章も、WiiU&USBキーボードを使いオンライン上で記事を書いていて、すぐ目の前に置いたゲームパッドを見ながらUSBキーボードを使えるのは、WiiUのコンセプトに合った活用方法だと実感している。

ちなみにWiiUのインターネットブラウザーは複数のタブを開けるので、ゲームパッドで文字を打ちながら、TVにはYoutubeの動画を流すという事も可能だ。

ただ、前述の通り文字入力の画面範囲がもう少し広くなれば快適な物になると思うので、将来的に何か対策を取って貰えれば有難い。

 WiiスポーツとWiiフィットと言えば、Wiiの世界的普及に貢献した立役者であるが、その続編がWiiU向けに少し変わった形態で発売されると知って少なからず驚いた。

 まずWiiスポーツは『Wiiスポーツクラブ』というソフトを本体にダウンロードし、そこから各種目を1本1000円で購入するか、あるいは200円で種目の制限無く24時間プレイするかを選ぶ事になる。

 続編とは言ったが、Wiiスポーツクラブのソフトは初代WiiスポーツのHD版+αという位置付けの様だ。

 強化された点としては、HD対応で見た目が綺麗になった事、Wiiリモコンプラス専用なので操作の精度が向上した事、更にオンラインプレイ対応になった事だ。

 このオンラインプレイは一工夫されていて、プレイヤーは自分の住む都道府県のクラブ(東京都なら東京クラブという名前)に所属し、クラブ内で楽しんだり県外のクラブと競い合ったり出来る仕様になっている。

 これで1本1000円なら高くはないだろうし、200円で好きな種目を24時間楽しめるというのも、かなりお得なサービスと言えるだろう。

 皆が驚いたのは、かつて数千万本売れたソフトのHD版を、ダウンロード専用というある意味敷居の高い形で供給した事だ。

 それほど積極的にゲームをしないライトユーザーと呼ばれる層を中心に売れたタイトルに、店頭で普通に買えるパッケージ版を用意しないのは任天堂らしからぬ判断と不思議に思われた。

 しかし、これには任天堂なりの考えがあると思われる。

 WiiUで画面付きコントローラーのWiiUゲームパッドを採用した理由の一つに、少しでもゲーム機に触れて貰う機会を作るためというのがあった。

 Wiiスポーツは前世代機において最も貢献したソフトであり、WiiUではこのHD版にもこの役割を担って貰おうとしたのではないだろうか。


 ソフト単体で儲けるというよりも、Wiiスポーツが本体に内蔵されている事で、よりWiiUに触れる機会を増やそうという考えである。


 私自身もそういう時があるのだが、ディスクを本体に挿し込む行為が面倒臭くなるというか、本腰を入れて遊ぶぞという前準備に感じてどうも億劫になってしまうのだ。

 これを是正する意味でも、まずはダウンロード専用ソフトにしたり、200円で24時間プレイし放題という形態を用意したのだろう。

 WiiカラオケUの認知に力を入れているのも、同様の意図があると思われる。

 『Wiiスポーツクラブ』は2013年10月30日から配信予定で、最初の段階から配信されるのは、『テニス』と『ボーリング』の2種類との事だ。

 『WiiフィットU』も本体に触れる機会を増やすソフトの一つだが、これについては実際に体験版を触ってみてからレビューする事としたい。



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