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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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本日、和製ホラーゲームの代表格の一つ『零』シリーズの新作がWiiU向けに開発中と聞いて、どこか胸を撫で降ろす思いがした。

と言うのも、以前Wii向けに発売した『零・眞紅の蝶』の売り上げが振るわなかった為、更にコストの掛かるHD据え置き機のソフトとして零が出るか心配していたのだった。

『零・月蝕の仮面』以降の同シリーズは全てコーエーテクモゲームスと任天堂のコラボレーションタイトルとなっているが、任天堂が零に肩入れするのはホラーゲームにもかかわらず流血描写が殆ど無い点ではないかと推測する。

このシリーズは射影機と呼ばれる写真機でフィルムに霊を封じ込めるので、武器を使わず血も出さずに敵を倒す。

霊を相手にするので当たり前と言えば当たり前だが、相当な怖さを有しながら流血描写を含まないゲームはかなり貴重な存在だ。

流血ばかりか肉体欠損も珍しくなくなった昨今のホラーゲーム界において、任天堂が自社販売できる範疇の作品と言える。

また、零は最初の三部作とWii向けの二作とで大きな違いがある。

それはカメラが引きではなく背後へ回った事と、Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて操作する事だ。

Wiiには後者を採用したホラーゲームが幾つも出たが、臨場感を重視したのか一人称視点の物が多く、零の様に三人称視点のソフトは余り無かった。

可憐な女性が主人公となる場合の多い零においては、操作キャラクターの姿がきちんと見える方が似合っているし、どのみち射影機を構えると一人称視点になるので、その切り替えが良いアクセントになっている。


 今回は映画・小説などメディアミックスして『零』を盛り上げるとの事で、消えて行く名タイトルが多い中、テコ入れして需要を広げようとする試みは素直に喜びたい。

WiiUゲームパッドは正に射影機そのものだが、リモコン操作も魅力的だし、どのような操作を採用するのか楽しみに待っていようと思う。


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 先日、『ファイヤープロレスリング』シリーズの生みの親と言われる増田雅人氏が、48歳という若さで逝去された事を知った。

 
80の齢を重ねる人も少なくない世にあって、何とも早い死だと感じざるを得ない。

 
『ファイヤープロレスリング』、略して『ファイプロ』と呼ばれるこのプロレスゲームは、私にとっても非常に思い出深いシリーズである。

 
PCエンジンとスーパーファミコンで発売された物は全てプレイしたし、セガサターンやプレイステーションで出たタイトルも幾つか触る機会があった。

 
私や友人などシリーズ累計でどれだけの時間遊んだか分からぬ程だが、当時プロレスや格闘技が好きだった人間にとっては、マストバイとも言えるソフトだったと思う。

 
このゲームが優れているのは、出来るだけ簡単な操作で格闘技のマニアックな部分を再現しようとした所で、実在のプロレスラーや格闘家のファンも少なくなかった様だ。

 
オリジナルレスラーを作成出来るエディット機能や、特定の技を使うとランダムに発生するクリティカルKOを導入した時の興奮は、随分と時間を経た今でも何となく覚えている。

 
後年はスタミナ消費やアルティメットスタイルでのファイトも再現し、プロレスの枠を大きく超えてあらゆるスタイルをカバーする総合格闘ゲームにまで成長したのは、まさに本懐を遂げたと言えるのではないだろうか。

 
今も新作を望む声がやまない本作だが、現実の格闘技ビジネスが斜陽期に入るのと重なるように『ファイプロ』シリーズ本編の系譜は事実上途絶えてしまっている。

 
増田氏の訃報を聞いたその夜、私は以前Wiiのヴァーチャルコンソールで購入した『ファイヤープロレスリング3・ファイナルバウト』を起動してみたが、当時の事がとりとめもなく思い出されて来て、懐かしいやら寂しいやらで困ってしまったのだった。

ウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』は、私にとって忘れられない映画の一つである。

 
先日、同作品のブルーレイを購入して久し振りに観たのだが、やはりその思いが揺らぐ事はなかった。

 
古い映画のブルーレイ版がしばしばそうである様に、高解像化で映像の雰囲気が変化しないか心配していたものの、その面は殆ど違和感が無かったと言って良いだろう。

 
確かに、かつて粗い解像度で観た時のざらつき感が、怖さやリアリティーを増幅していたとは思うが、ブルーレイ版も雰囲気を損なわない出来に仕上がっている。

 
『エクソシスト』は、この種の物としては脈絡が通っている方だと思うが、悪魔が起こす事象については理由付けや整合性を欠いており、その歪みが他のシーンの中に巧みに混ぜ込まれている。

 
冒頭のイラクから始まるシークエンスは、当時まだ馴染みの薄かった異郷の地を舞台に、マックス・フォン・シドー演じるランカスター・メリン神父と悪しき者との対決を静かに予感させる名場面で、私も初めて観た時は形容し難い戦慄と興奮を覚えたものだった。

 
その後はマクニール母娘とデミアン・カラス神父を軸に物語が進むが、女優として名声と富を得る前者は娘リーガンの怪異たる変貌に翻弄され、後者は神に仕える者の理想と現実のギャップや身内の不幸に思い悩まされる。

 
こういった登場人物や物語の描写は無駄なく丁寧に行われていて、俳優陣も実に素晴らしい演技をしていると思う。

 
ドキュメンタリータッチを意識した演出になっているのも功を奏した。

 
勿論、特殊効果の技術と表現は今更言うまでもなく第一級品で、何度観たか分からぬ身でも今だに恐ろしさを感じるほどだ。

 
かつて『七人の侍』は、人間ドラマを描く手綱を緩めずにアクション映画を撮るという志のもとに作られたというが、『エクソシスト』も人間ドラマを含め全てをおざなりにすること無く描き切ったと言うべきか。

 それ
故に、この映画を単にホラー映画とカテゴライズする意見には、多くの人々が抵抗を感じてしまうのだろう。

 
もし未見なら、一度は観て損の無い傑作である。

 

※これは全くの余談だが、なぜ○○○(ネタバレ防止のため伏せ字)が本人以外に知らない事実を混ぜる事が出来たのか、以前から漠然と不思議に感じていた。

存在が存在だけに、かの者は黄泉の住人とも自由に交流可能なのか?

しかし、今思えばその場に居る人間の心を読み取る事が出来さえすれば良いのだと気付いた。

これなら人格は一つだと断言したメリン神父の言葉とも辻褄が合う。

と言っても、実際の製作者の意図がどうなのか知る由も無いのだが(笑)。

 先日、久し振りにWiiのソフトをWiiUでプレイしてみようと思ったのを機会に、遅ればせながらWiiからWiiUへデータを移してみた。

 専用ソフトをダウンロードし、オンライン経由でデータを移動させるのだが、移行が完了するとWii側のバーチャル・コンソールやセーブデータは無くなってしまう様だ(元へ戻す事も出来る)。

 WiiUでWiiのソフトをプレイする場合、Wiiモードに切り替える必要があるのだが、アップデートによりTVだけでなくゲームパッドへも画像を表示可能になったのは有難い。

 ゲームパッド単体のプレイには対応しておらず、操作自体はWiiリモコンやクラシックコントローラーでやる事になるが、TVが無くとも据え置きゲームが出来るのはやはり魅力だ。

 またWiiのソフトはいわゆるSD画質なので、ハイビジョンTVでこれをプレイすると流石に粗さが目立つのだが、ゲームパッドの解像度はHDでは無いために逆に綺麗に見えるという効果もある※。


 これは
Youtube等で低い解像度の動画を観る時にも得られる恩恵で、6.2インチの画面サイズも丁度良いのかも知れない。

 今回はGC用に発売した物をWiiへ移植した『biohazard』『biohazard 0』『biohazard 4』の3本を、ゲームパッドの画面を観ながらヌンチャクスタイル(Wiiリモコンにヌンチャクを接続した形態)で遊んでみた。

 前者2本はTV・ゲームパッド共にゲーム画面が縮小表示されるので少々窮屈に感じるが、映像自体は綺麗なだけに慣れるとそれほど気にならなくなった。

 ゲームパッドにはセンサーバー機能も内蔵されているので、biohazard 4の売りであるリモコンを使ったポインティングで標的を狙う事も出来たし、少し離れなければならない点を除けば次第点だろう。

 こればっかりは実際に使ってみないと分からないのだが、TV無しで据え置き型ゲームをプレイしたり動画を観られる便利さは相当な物である。

 

※ゲームパッドの解像度はHDに達していないものの、表示元の解像度がHDなら十分綺麗に見える(720pだとソフト側のフォントによっては読み辛い場合もあるが)。

ゲームパッドの解像度にユーザーから不満が出ないのはこの為である。

先日、ニンテンドー3DS向けダウンロード専用ソフトの『ニコニコ』を落としてみたのだが、配信開始すぐにやらなかったのには訳があった。

 
というのも、以前ipodtouchでドワンゴが配信するニコニコ動画視聴アプリを使ってみた所、多くの動画がプレミアム会員でないと観られない上に、処理が重たいせいか強制終了する事も少なくなかった為である。

 
それに3DS向けのYoutube視聴ソフトが酷い出来だったので、決して高性能とは言い難い3DSでオンラインの動画視聴など敷居が高いのではないかと訝っていたのだ。

 
しかし実際に使ってみると、3DS向け『ニコニコ』はハードに特化した非常にシンプルな作りになっており、予想に反して処理が軽くサクサクと動作する。

 
心配された解像度の低さの影響もそれほど感じられず、ボケボケだったYoutubeソフトとは違って十分視聴に堪えるレベルだ。

 また、コメントの文字が裸眼3Dに対応して手前に浮き出るのだが、その際に動画が奥へ行くので動画まで擬似3Dになったような錯覚も起こる。


 そして何より嬉しいのが、WiiU版『ニコニコ』と同じく、一般会員でもシークバーを動かし放題という点だろう。

 
一方、現時点では連続再生や生放送には未対応で、投稿動画の単発再生がメインとなる。

 
まずまず視聴に堪える画質で処理が軽く、プレミアム会員でなくとも自由にシークバーを動かせる3DS版『ニコニコ』は、手軽にニコニコ動画を観るにはかなり使えるソフトと言えるのではないか。

 
しかし、である。

 
2014年2月末現在、サーバーへのアクセスが集中し、一部を除いた大半の動画が視聴出来ないという状況になっており、正直言って今のままではとても使えるレベルでは無い。

 
この状況が早く改善される事を望むばかりである。

※この他にも、スレマという一風変わった動画宣伝システムが設けられているが、今回は割愛させて貰った。



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