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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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PS5本体と周辺機器の値上げ、さらにPS5プロの発表とその価格には驚かされたが、今世代におけるXboxとの市場争いに凡そ決着がついたと見て、ゲーム事業の改善化に舵を切ったのだろうか。

日本における新旧PS5の価格設定を考えると市場放棄かといぶかる意見が出ても致し方ない金額に思えるが、こればかりはもう少し先の展開を見てみない事には何とも言えない。

さて、こうなるとユーザーが気になるのは任天堂の次世代機である。

ニンテンドースイッチと同じような機構でソフトに互換性を持つだとか、PS4と同等の性能になりそうだなど色々と噂はあるが、今期中に具体的な発表がされるというアナウンスはあったものの詳細は未だ不明だ。

コア層をメインユーザーに持つプレイステーションやXboxとは違い、任天堂のゲーム機はライト層をも顧客とするため、あまりに高額な価格設定をすることは事実上出来ないだろう。

性能や機能を犠牲にしてでもコストを抑える必要があり、これはマルチプラットフォーム展開をしているソフトメーカーには有難くない事ながら、そもそも売れなければ商売は成り立たないのでここは致し方あるまい。

理想を言えば、日本では例えリージョンロックを導入してでも3万円後半から4万円前半に抑えたいところだ。

現行機であるニンテンドースイッチの値段を考えると非常に厳しい価格設定だが、これを大きく超えると早期の普及は難しいのではないかと思われる。

無論、魅力的なロンチタイトルが無ければ値段以前に厳しいのだが・・・。

長らく続いて来たゲーム専用機市場の浮沈がかかっているだけに、是非とも頑張ってもらいたいものである。



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「ゴジラの逆襲」は1955年に製作された東宝映画で、ゴジラシリーズの第二作目にあたる。

怪獣映画のマスターピースとなった前作の翌年に公開された本作品は、地味ながらも興味深いものとなっている。

監督は本多猪四郎氏ではなく小田基義氏で、特撮作品では「透明人間」なども手掛けている人物だ。

「ゴジラ」の大ヒットをうけて急遽作られた所以か、第一作目と比べるとややスケール感に欠ける上にテーマ性もかなり薄れた印象で、そのぶん娯楽性…というより通俗性が増したと言うべきか。

(主演の小泉博氏や助演の千秋実氏らの飾らない演技が、余計にそう感じさせるのかも知れないが)

ただ、主人公が元戦闘機乗りで今は漁船と連携する飛行艇のパイロットという設定や、物語の舞台が東京ではなく大阪と北海道なのも、前作との差別化になっていて悪くないと思う。

それにゴジラ以外の怪獣としてアンギラスが初登場するのもこの映画で、実は怪獣同士の争いは早くも二作目から始まっていたのだ。

脱走した囚人らの顛末の強引さや、クライマックスの戦闘機が攻撃するシーンの絵替わりの乏しさなど多少気になる点はあるが、改めて鑑賞するとなかなかの佳作に仕上がっているのではないだろうか。

本作から7年後に製作された本多猪四郎監督の「キングコング対ゴジラ」が、第一作目のテーマ性など微塵も感じられぬコメディー色の強い作品になっていた事を考えると、シーンの端々に「妙な日常感がある」このゴジラもまた良いものである。



映画館へ行くつもりがなかなか都合がつかず、遅ればせながらようやく「ゴジラ1.0」を観る事が出来たので、簡単に感想を書いてみたいと思う。

例によってネタバレは極力避けるつもりの為、その点はご了承いただきたい。

この物語は第二次世界大戦末期から戦後まもなくまでの数年間に起こった出来事が描かれており、主人公の特攻隊員・敷島は強制された死を受け入れ切れなかった苦悩と変異前のゴジラに植え付けられた恐怖を二重に抱え込む事になる。

操縦技術も射撃技量も人並み以上に優れた彼だが、戦争という殺し殺される状況にはおよそ向かない性格であり、現代の観客にとって共感し易い価値観を持つキャラクター設定だ。

戦争どころか争うという行為自体が似つかわしくない印象は敷島を演じる神木隆之介氏の演技によるところが大きく、彼の繊細さが「トラウマを抱えた主人公が紆余曲折の末にそれを克服する」言わばありがちなストーリーを既視感から遠ざけてくれたのではないだろうか。

浜辺美波氏が演じる典子と彼女が偶然託された赤ん坊の明子、敷島は自分と同じく近しい者を失ったこの2人と擬似家族を形成する事になるが、生きる為に機雷除去の仕事に就く所から物語はまた動き出す。

一方、脇を固める人物たちは非常に分かり易い性格づけがされていて、中でも向かいに住む澄子や仕事仲間の連中とは親しく交流を重ねる姿が描かれる。

みな演技巧者なので悪く言えばベタな演出でもなるだけ自然に演じていたし、特に他者を捨ておけない「情(じょう)」の描写は怪獣映画のそれとは異なっていた。

山崎貴監督によると前作「シンゴジラ」に対抗する為に敢えて真逆の路線にしたと言うし、恐らく予算の都合もあったとは思うが、本作はゴジラ映画或いは怪獣映画と呼ぶには人物描写のパートが多い(というか戦闘パートが少なく感じられる)。

そこを物足りなく感じる従来ファンの心理は良く分かるが、ゴジラ作品としてはそこが新しいとも言えるし、何よりちゃんと映画として成立しているので文句は言いにくいのだ(笑)。

また肝心の戦闘シーンはどれも目新しく見応えがあり、特にゴジラが吐く熱線は核爆発級の破壊力で恐ろしかった。

クライマックスで熱線を吐いた後のゴジラのアップは、まさに名演技ものであろう。

抑えめながら効果的な音楽も非常に良かった。

臆面なく名作へのオマージュを連発するやら演出が説明過多だとの評を受けがちな山崎監督だが、個人的には今回の「ゴジラ1」はキャリアハイとも呼べる会心の作ではないか。

海外で評価されたのも頷ける仕上がりで、観客の琴線に触れるシーンが万国共通なのは映画として理想的と言えよう。

今までのゴジラ映画では得られなかった感慨を与えてくれる作品として、今後も幾度となく見返す事になりそうである。



最近は何かと忙しく、更新もままならない日々でした。


ゴジラ映画のレビューを順次やっていきたいと思っていたものの、今回はできそうもない感じ。


ゲームも中々できていない状態なれど、任天堂の次世代機が見えてきたのには興味をそそられますな。



今回語りたいのは1984年製作の映画「ゴジラ」であるが、私は特撮映画が好きではあるものの詳しいわけではない。

改めて鑑賞し直してみた率直な感想を述べるにすぎないので、そこはご容赦いただきたい。

また、なるべくネタバレを避けて書くのも、いつも通りである。

「シン・ゴジラ」が公開された時によく言われた事だが、確かにこの1984年版ゴジラ(以下84ゴジラと略)とシン・ゴジラは似た部分があり、両者ともに日本政府内の対応に焦点を当てつつ物語が進んでいく。

自分が84ゴジラを観たのは随分久し振りだったので、正直ここまでだったのかと驚かされた。

第一作目のゴジラから数十年後に再びゴジラが現れるという設定はシリーズを仕切り直す度に踏襲される事になるが、実際にゴジラが現れたらどう対処するか真剣に取り組んだのは本作とシン・ゴジラが双璧だろう。

政府側の主人公は小林桂樹演じる三田村清輝総理大臣、得られた手掛かりを元に科学的対処法を模索する側の主人公は田中健演じる牧吾郎記者だが、後者はマスコミの立場で林田博士(演:夏木陽介)と連携する格好だ。

三田村総理は未曾有の国難に力を尽くして取り組む真摯な立場ではあるが、ゴジラに加えて大国の核兵器使用も阻止せねばならない遊びのない役回りである。

一方の牧記者は、職業的好奇心と社会的道義心を併せ持つ人物で、戦闘に依らないゴジラ対策を第三者視点で観客に見せる役割も持つ。

田中健氏は長所と短所を程よく持つこの人物を好演していて、ゴジラシリーズ屈指?の自然体な主人公になっていた。

また、新人時代の沢口靖子演じる奥村尚子との淡い関係も割と丁寧に描かれている。

ゴジラ映画誕生から30周年の記念作品だけあって特撮シーンもかなり気合いが入っており、ご存知スーパーXとゴジラの対決も見応え十分であった。

こうしてあるべき要素がちゃんとあり、どの場面もきちんと作られているにもかかわらず、84ゴジラの評価は「よく出来ているんだけれど、いかんせん地味な印象」という少々微妙なニュアンスが多い。

もっとも、これは怪獣映画を現実的に描く事を否定する訳ではなく、そのリアルな演出に負けないインパクトを怪獣側に持たせないと面白く感じて貰えないという事だと思うのだ。

この点を察したのか、シン・ゴジラはかなり現実に即したストーリーを展開する一方で、独特の演出や余りある意外性をゴジラに持たせる事で観客を惹きつけている(それでも中盤以降は中弛み感が漂ってくるのだが)。

とは言え、久方ぶりに観た84ゴジラは初見の時よりもずっと楽しめたし、ちゃんと頑張って作ってるんだなぁと感心してしまった。

ゴジラ映画として王道中の王道でありながら、正統な作りゆえにどこか異質感のある作品なのは、決して悪い事ではないだろう。


最後に、惜しいと感じた点を一つ。

冒頭で船の中を舞台にした場面があるのだが、ここに登場した巨大◯◯◯◯のシーンがチープだったせいで、初見のとき「大丈夫かこの映画」と心配になったのを思い出した。

◯◯◯◯のプロップ(小道具)に動きを伴うギミックがないため、襲われているはずなのに演者が掴んで揺らしている様にしか見えないのだ。

ここは誠に惜しい部分で、これがもっと説得力のある描写なら、84ゴジラは弱点らしい弱点のない作品になった気がする。

ミニチュアで組まれたセットの中を着ぐるみが歩く映画に過度な説得力を求めるのもお門違いかと思うが、全体として大変良く出来ているだけに残念だった次第である。





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