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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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 先日、WiiU向けに『ゼルダの伝説・風のタクトHD』が発売された。

 私はゲームキューブ(以下GC)でオリジナル版が出た時に散々やっているし、複数のゲームソフトをプレイしている身では泣く泣く購入を見送るしかなかった。

 かわりにと言っては何だが、以前遊んだ時に感じた事などをネタバレ無しで少し書いてみたいと思う。

 『ゼルダの伝説・風のタクト』は、3D化されたゼルダの伝説シリーズとしては3作目にあたるが、従来の絵柄とは打って変わってアニメーション調のグラフィックに変更された為、特に海外のファンから当初猛烈な反発を受けたタイトルである(これはGC発表時に出たゼルダの伝説のイメージムービーと正反対であったのも大きい)。

 当時のGCは深刻な販売不振に苦しんでおり、そこへ出て来たのがかつてないデフォルメしたデザインだったので、特にリアルな絵柄を好む傾向にある海外ユーザーの不満が弾けてしまったのだろう。

 しかし、実際に発売されてみると評価は一変する。


 デフォルメされた世界は独特の世界観を醸し出しており、それを存分に生かした表現豊かな演出と相まって、蓋を開けてみればシリーズでも1、2位の出来との評価を受けるに至ったのだ。

 私も当時プレイした時は大変衝撃を受け、こういう表現にも進化する余地があるのだと感嘆した記憶がある(確か一部のアニメーション関係者からも、感心する声が上がっていた様に思う)。

 しかし、素晴らしいだけに不満点も鮮明に浮き上がった。

 GC不振から年末商戦への投入を重視するあまり、本当ならもう少しダンジョンを用意する所だったのを諦め、ボリューム的に不満の残る状態で発売してしまったのだ。

 当時の任天堂としてもまことに不本意だったろうが、ファンの間では発売から十数年経った今でも実に惜しい事だと残念がられている。

 実際、あと2つ程ダンジョンがあれば、風のタクトは更に素晴らしい評価を得ていた事だろう。

 風のタクトの次に発売された『ゼルダの伝説・トワイライトプリンセス』がボリューム満点だったのも、前作の不満が影響していたのではないだろうか。

 今回発売された『ゼルダの伝説・風のタクトHD』はグラフィックの解像度や光の表現が格段に進化していて、当時不満に感じられた点も細かく改善されているというが、残念ながら追加ダンジョンなどは用意されていない。

 あくまでHDバージョンという位置付けであるし、どうせアイデアを使うならWiiU向けに製作中のゼルダの伝説最新作にとっておいてくれというのがファンの本音だろうが、何度も周回プレイするゲームでは無いだけに、オリジナル版経験者がHD版に手を出す確率は低いかも知れない。

 ただ、未経験者のユーザーにとってはこれほどお薦め出来るソフトはちょっと見当たらないくらいなので、良かったら是非とも体験して貰いたいものである。

 ややボリュームに欠けるという不満も3Dゼルダに精通したユーザーの感想であり、シリーズ初心者の人がクリアまで行けば、きっと忘れられないソフトになる事だろう。

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