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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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日々の忙しさや自作小説のアイデア作りに時間を取られ、またもや更新が2ヶ月ぶりになってしまった。

今回はダリオ・アルジェント監督の「歓びの毒牙(1970)」について触れてみたいと思う。

当然ながらネタバレ無しに書くのでご安心を。

確かこのブログで言及した事は無かったと思うのだが、私はダリオ・アルジェント監督の作品が好きで、だいたいの物は鑑賞済みである。

彼はイタリアの映画界でスリラー物を指すジャーロ(またはジャッロ)の代表格であり、日本でもファンが多い。

「歓びの毒牙」は初の監督作だが、後年に至るまで彼のジャーロ物はこれのバリエーションと言っても良いほどである。

フレドリック・ブラウンの小説を原作にしているとの事だが、私は未読のためどの程度が映画の下敷きになっているかは分からない。
(イタリアに滞在中のアメリカ人作家を主人公に据えているのも、原作に沿っての事であろうか)


「歓びの毒牙」「わたしは目撃者」「4匹の蝿」の初期3(これらの原題に動物の名が入っている事から「動物3部作」とこじつけ?!られる)は、70年代のイタリアの洒落た雰囲気とそこはかとないユーモアが漂っていて、怖い事は怖いけれどまだ残酷描写に寄っていない頃のアルジェントの魅力が光っている。

たまたま事件現場に居合わせ主人公は、被害者を助け様として二重ウインドウに挟まれ閉じ込められてしまう。

犯人の男を目撃するが帽子とコートに身を包んでいたので顔は分からず、しかし警察に疑いの目をむけられた事もあり独自の調査に乗り出す。

その為に犯人から執拗に命を狙われるのだが、主人公の方もやられてたまるかという性格なので、ちょっとしたアクション映画の要素も兼ね備えているのが面白い。

ジャンルはともあれ作品の形式は純然たる娯楽映画なので、初公開から50年経った今観ても十分に楽しめるであろう。



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