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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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『ナイトメア・シティ』は1980年に製作されたイタリア映画で、監督は食人族をテーマにした娯楽作品などで知られるウンベルト・レンツィである。

昔からゾンビパニック物として噂には聞いていたものの未見だったので、今回アメリカ版ブルーレイを買ってみた(ブルーレイのリージョンコードがAなので日本のプレイヤーでも視聴可能。ちなみにDVDのリージョンコードは日本と米国では異なるので注意)

画質はそれほど良くないがB級カルト作品らしい味と言えなくもないし、特殊メイクのクオリティ的にもこれ以上鮮明になると辛いかも知れない。

台詞はイタリア映画らしくアフレコ。

ブルーレイでは音声をイタリア語と英語から選べるのだが、役者の口元の動きは後者の方が明らかにしっくりくるし、車や建物の文字が英語だった事からみてもアメリカ市場をターゲットにしていたのだろう。

当然ながら字幕が無いため何を喋っているかよく分からないけれど、話の内容はかなりシンプルなので大体の検討はつく。

いつもと同じくネタバレはしたくないので詳しい内容は書かないが、放射能事故の影響でゾンビ化した人間が巻き起こすパニック物という認識でよいと思う。

ただ、本作のゾンビはジョージ・A・ロメロやルチオ・フルチの作品に登場するそれとは大きく異なる。

激しい血への渇望により知性や理性は失われているが、斧や銃を持ち走って襲ってくるし、ある程度の集団行動も行う非常に好戦的で厄介な存在なのだ。

脳を破壊すれば倒せるお約束は踏襲しているものの、敏捷で武器を使うゾンビに一方的にやられる場面がほとんどである。

物語が進むうちに登場人物らはゾンビに追い込まれていく事になるのだが、最後のオチに関しては賛否両論が出るかも知れない。

とはいえ一応ひとひねり加えたラストにしているし、そこまで肩肘を張って観るような作品ではないと思うので、個人的には「まぁ、これはこれでいいじゃないか」と納得できた。

大味だったり緩かったりする所を受け入れられる人なら、それなりに楽しめる作品ではないだろうか。



 

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