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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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1975年の映画『スカイ・ハイ』は、『片腕ドラゴン』や『片腕カンフー対空とぶギロチン』などで知られるジミー・ウォング主演のアクション映画である。

物語の舞台はオーストラリア。

ジミー・ウォング扮する辣腕警部が香港とオーストラリアを股にかける麻薬組織と激闘を繰り広げる話で、カーアクションやカンフーアクションが満載の娯楽作品である。

舞台はオーストラリアだし監督もイギリス人なので、格闘アクションの連続にしてはアジア映画っぽい湿り気が薄くカラッとした演出が小気味良い。

ただ、ジミー・ウォングはブルース・リーやジャッキー・チェンらと違って武道の経験が無いため、カンフーアクションに素人臭さが残る。

いわゆる型の決まりが悪いというやつだろうか。

役者としては相当頑張っていると思うが、他の香港スターたちの水準が高いだけに残念な印象は否めない。

一方、その童顔と不遜な態度が印象的な彼の演技は確かに惹きつけるものがある。

この作品のキャスト達はかなり危険なシーンに挑んでおり、中でもジミー・ウォングは活躍する場面が多いだけに怪我と隣り合わせの撮影だった事だろう。

その甲斐あって、復讐劇を出世作としたそれまでと違い、ちょっとしたロマンスやスマートさが加わった新たな魅力を放つ一本に仕上がった。

香港の空を舞うグライダーから主人公の射撃シーンになるオープニング、激闘の末にサラリと締めくくられるエンディングには、ジグソーの名曲スカイハイ(ミル・マスカラスの入場曲としても有名)が流れる。

これがアクション映画らしからぬどこか爽やかな印象を観客に与えていて、私もジミー・ウォング主演の映画ではこの『スカイ・ハイ』が一番のお気に入りだ。

若き日のサモハンキンポーの姿も見られるし、興味のある方は手を伸ばしてみてはいかがだろうか。



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