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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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 日常の忙しさから中々ブログ記事を書けずにいたのだが、前回の更新から二カ月以上も空いていた事に自分でも驚いてしまった。

 気がつけば既に2014年になっており、さて新年一発目に何を書いた物かと迷ってしまう。


 まずは発売日に購入したWiiUソフトの『スーパーマリオ・3Dワールド』のレビューを書こうかと思っていたものの、ゲーム関連ではモンスターハンター4に掛かり切りで未だ手つかずの状態であり、これは少し先の事となりそうだ。

 よってソフトレビューは少し先延ばしにし、久し振りに映画の事などを書いてみようかと思う。

 以前、市川崑監督の『獄門島』について少し触れさせて貰ったが、今回は同監督が撮った最初の金田一耕助物である『犬神家の一族』を回想してみたい。

 当ブログは映画にしろゲームソフトにしろネタバレはしない方針なので、どうしても表面的かつ抽象的な表現になり申し訳ないのだが、そこは一つご容赦願いたい。

 この『犬神家の一族』は『獄門島』と同じく太平洋戦争(第二次世界大戦)が大きく影を落としていて、家長制度や本家と分家の微妙な関係性など、金田一耕助物の長編にはお馴染みの要素をたっぷりと仕込んでいる作品だ。

 東北の地からのし上がった権威的な有力者が、臨終に際して特異な内容の遺言状を残した事が発端となり、血生臭い殺人事件が次々と起こっていく。


 登場人物の多くは利己的な人物ばかりなのだが、それが鼻に付き過ぎない様にユーモアも持たせている為、場面によってはエゴむき出しなのが滑稽にさえ感じられる。

 ユーモラスなのは捜査にあたる側も同様で、加藤武が演じる警察署長に至ってはちとそれが過ぎるほどである。

 その例外があの不気味なマスクを被った犬神佐清(いぬがみ・すけきよ)親子とヒロイン野々宮珠世であるが、『犬神家の一族』が複雑かつ数多いキャストなのに分かり易く観られるのは、まるで舞台劇の如く役割と表現がハッキリしているからだろう。

 ともあれ同シリーズの基本形はここで既に完成しており、高品質な絵作りと演出は何度観ても引き込まれてしまう。

 原作の持つ魅力的な要素、映像化すると効果的であろう部分を的確に掴み、それを鮮やかに表現する手腕は感服するしかない。


 抗い難い人間の営みや業をしっかり盛り込んでいるにもかかわらず、重すぎたりウェットになり過ぎたりしない所など、エンターティナーとしての力量を思い知らされる。

 実に様々なジャンルの映画を撮って来た監督と製作チームだからこその作品であり、ちょうどキャリア的に成熟期なのも幸いだった。

 怪奇的で悲劇的で抒情的で喜劇的で芸術的で娯楽的な映画、それが『犬神家の一族』である。


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 先日、久し振りに『獄門島』のDVDを観る機会があった。

 もう何度も観ている作品だが、市川監督をはじめ多くの出演者が既に故人なのを考えると、やはり一抹の寂しさを禁じ得ない。

 市川監督がメガホンを取った金田一耕助シリーズは全部で7本だと記憶しているが、中でも良作なのは『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』『獄門島』の初期3本だろう。

 この3作で一旦終了となる筈がその後も2本作られ、長い年月を経た後に『八ツ墓村』が出て、更に間を置いて自作リメイクとなる『犬神家の一族』で終止符を打つ。

 
 監督としては初期3作でこの題材はやり尽くした感があった様だし、金田一物を扱った映画やTVドラマも数多くあったので、違いを出すのに苦労したようだ。

  映画版『獄門島』は、数ある金田一耕助物でもかなりお気に入りなのだが、個人的に一つ残念なシーンがある。

 ストーリーに関するネタバレは一切したくないので詳しくは書かないけれど、監督の犯人像に対するあるこだわりから原作とは異なる展開が加えられており、その為の布石を描写したが故に観る者を混乱させるシーンがあるのだ。

 犯人が誰かを惑わせる効果が出ていると言えなくもないが、逆に関連性を抱かせてしまっている効果の方が大きい様に思う。

 人によっては別段気になる事も無いと思うが、せめて後半まで犯人が誰たるかは伏せておいて欲しいという原作ファンの要望だろうか。

 『獄門島』はオープニング部分とエンディング部分が秀逸で、特に後者は見終わった者に爽やかな後味を残してくれる。

 市川監督はこのシリーズの金田一耕助を天使の様な存在と位置付けているらしいが、それが良く表されている微笑ましいシーンだ。

 事件解決後、金田一らに大きく手を降りながら見送る小林昭二演じる漁師の姿は、薄れゆく昭和への憧憬と重ね合わせてしまい、温かく切なく私の胸を打つのである。




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