創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
先日、『スターウォーズフォースの覚醒』のブルーレイを購入し、ジョージ・ルーカスの手を離れたエピソード7を初めて鑑賞した。 PR 『トレマーズ5・ブラッドライン』はトレマーズシリーズの最新作である。
今回は、私としては珍しく最近の映画の感想を短く書いてみたい。
表題の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、言うまでもなくマッドマックスシリーズの最新作である。 この映画が評判になった理由は幾つかあり、一つは70代の監督とは思えぬほどのエネルギーに満ちたノンストップムービーに仕上がっているからだろう。 核戦争により荒廃し切った世界を舞台に、生存と自由を掛けて主人公達が支配者に抗う姿は、台詞を極力少なくし動きで見せる演出と合間って理屈抜きに引き付けられてしまう。 今度のマッドマックスは凄いとの噂に期待し過ぎたせいで、個人的に手放しで絶賛するという程ではなかったが、いきなり映画館でこれを観た人達には強烈な印象を与えたのは十分納得できる。 今作と同じテーマで作られた傑作『マッドマックス2』はメル・ギブソンの存在感が光ったが、怒りのデス・ロードの実質的な主人公はシャーリーズ・セロン演じるフュリオサで、トム・ハーディーのマックスはそれを支える相棒といった印象だ。 弱肉強食(強者にも容赦ない環境だが)の世界観は昔と同じものの、細かい状況説明はあえてしておらず、年齢制限に響くようなシーンも直接描かずに写雰囲気を匂わす程度にとどめている。 細かい説明を殆どせずに物語をどんどん進められるのは、マッドマックスのネームバリューがあるからこそか。 敵役たるイモータン・ジョーが単純な破壊的支配者ではないのも特徴的だ。 弱者の人間性を蹂躙する独裁者である一方、家系を存続させようと老体に鞭打ちながら陣頭に立つ執念は憐れですらある。 また、この映画の女性達は極めて隷属的な立場に置かれているが、反旗を翻したフュリオサとイモータン・ジョーの妻たちを行動的に描く事で、視聴者に前時代的な映画という印象を与えない様にしている。 (それでも不愉快な気分になる女性は相当数いると思うし、この映画を評価する人間の殆どは男性であろう) 大作なので時代に合わせた表現になるのは仕方ないが、「マッドマックスはこうなんだ」というジョージ・ミラー監督の徹底したこだわりが滲み出ており、その臭いを感じ取った往年の映画ファンとって堪らない作品ではないだろうか。 ※日本語吹き替えの一部キャストに不満が出たようだが、実際に聞いてみるとそれほど気にならない。 とはいえ、初めて観る時は字幕がお勧めであるが。 当ブログでは金田一耕助シリーズの映画を幾つか紹介したが、今回は古谷一行が金田一に扮するテレビシリーズの『犬神家の一族』について書いてみようと思う。 これは同シリーズの初陣を飾る作品であり、犬神佐清と野々宮珠世のキャストに多少違和感を覚えるものの、テレビドラマらしからぬ見応えのある内容になっている。 原作の金田一耕助に最も近いと評される古谷一行の役作りは、髪型が少々短めな以外この一作目から既に固まっていて、風采は上がらないが味のある人懐っこい着物姿の探偵を上手く表現している。
古谷氏以外も好演の光る本作だが、中でも特筆すべきなのが松子夫人を演じた京マチコで、犬神佐兵衛の写真を前に紙片を焼くシーンの凄味は格調高いとさえ感じた。 彼女の瞳は非常に特徴的なので、静かな演技でも目を見開いたような効果が出せるのだ。 映画で同じ役を熱演した高峰美枝子や富司純子も大変良かったが、京マチコのそれはテレビドラマの枠を超えるものだった。
またオリジナル要素としては、犬神佐兵衛の謎めいた出自に触れている点にも注目したい。
最も大きな変更は結末の部分で、原作では半ば人情味を帯びた形で大団円風に幕を閉じる『犬神家の一族』も、テレビシリーズで描かれた終幕は珠世により現代的な行動を取らせる内容であった。 映画版に比べると、このテレビシリーズの『犬神家の一族』を観た人は少ないだろうが、映画にも劣らぬ豪華な出演人を見るにつけ、金田一耕助譚の人気が当時いかに高かったかを窺い知れる。 私は古谷一行演じる金田一耕助テレビシリーズのDVDを概ね所有しているので、機会があれば今後も紹介して行きたい。 ウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』は、私にとって忘れられない映画の一つである。 ※これは全くの余談だが、なぜ○○○(ネタバレ防止のため伏せ字)が本人以外に知らない事実を混ぜる事が出来たのか、以前から漠然と不思議に感じていた。 存在が存在だけに、かの者は黄泉の住人とも自由に交流可能なのか? しかし、今思えばその場に居る人間の心を読み取る事が出来さえすれば良いのだと気付いた。 これなら人格は一つだと断言したメリン神父の言葉とも辻褄が合う。 と言っても、実際の製作者の意図がどうなのか知る由も無いのだが(笑)。 |
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