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創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
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「スペースバンパイア最終版」は1985年公開時のバージョンが収録されているのに釣られて購入したが、定価だと一万円近い値段なので買うのに躊躇したブルーレイディスクでもあった。

現行通常版・劇場公開版ともに日本語吹き替えが収録(それぞれ個別の吹き替えが収録されていて、吹き替えの欠けた部分は原語+日本語字幕が挿入する)されているし、当時のパンフレットの解説などを載せたブックレットも付属するけれど、いま流通しているバージョンより敢えて短い公開版を目当てにお高めの物を買うのは少々気後れしたのだ。

実際に観てみると画質は中々に良好だし、オーディオコメンタリー・複数のインタビュー・当時のメイキングなど充実した内容となっていた。

日本国内では今回が初のブルーレイバージョンの発売となるが、海外版のものと思われる特典も複数収録されており、これらの権利料もあって高額になっているのかなと予想される。

今さら詳しい内容を書く事はしないが、敵役マチルダメイの大胆な裸体やヘンリーマンシーニのテーマソング、特殊効果をふんだんに盛り込んだBSF大作として独自の地位を確立した本作はやはりカルト的な魅力を持つ。

「悪魔のいけにえ」や「セーラムズロット」を撮ったトビー・フーパー監督にしては不気味さはあっても“怖さ”が無い「スペースバンパイア」だけれど、舞台の移り変わりが激しい上に明確な主人公が居ない感じなので、場面の羅列から大きく逸脱する演出は難しかったのかも知れない。

今回の「スペースバンパイア最終版」は個人的に満足できる商品だったが、値段の事を考えると気軽にお勧めし辛いのがもどかしい所である。




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今回レビューする『トレマーズ コールドヘル』は、前作『トレマーズ5 ブラッドライン』と同じくドン・マイケル・ポール監督がメガホンを取っており、トレマーズとしては余り間を置かずに制作された最新作である。

実際、
56(コールドヘルに6の表記は無いがここではそう言わせて貰う)は非常に似通った所があり、そのせいでいささかマンネリの印象を拭えない感想を持ってしまった。

シリーズを代表する存在の老バート・ガンマーと息子のトラヴィスが主人公なのだが関係性の描写は全く同じだし、ストーリーの方もアフリカからカナダに舞台を移しただけで大まかな展開にさほど違いは無い。

5はアフリカロケの目新しさに加え魅力的な登場人物が多く、モンスターのグラボイズも凶悪さを増した固有種だったので、コールドヘルのやや凡庸な印象は残念である。

軍人でもないのに誰もかれもが銃器をバンバン扱うので、肝心のバートの存在感が希薄になっているのもマイナスだろうか。

トレマーズの歴史を見るに余り予算を掛けられない作品だとは思うが、一作目以来となるケビン・ベーコンを迎えてのドラマシリーズも控えている様だし、是非アイデアを生かして面白い映画を作っていって欲しいものである。



アンドレイ・タルコフスキー監督「ストーカー」のブルーレイが発売されたので、少し感想を書いてみたいと思う。

いつも通りネタバレは避け、ブルーレイ版に対する印象を簡単に記するつもりなので、そのおつもりで。

まず画面比率は
4:3で、音声はロシア語/リニアPCM(モノラル)

画質はほぼほぼに良好ながら、絵作りの独自性からか高精細化による雰囲気の変化は余り感じられない。

もっとも、これは喜ぶべき事であり、キングレコードのリマスターのおかげだろう。

残念ながら、日本語吹き替えやメイキングなどのオマケ的要素は無い。

そのぶん定価でも
2500円なので、この作品に興味がある人には手を出し易いのではないか。

タルコフスキー映画の中では取っ付きの良い部類に入る本作も、今の若い人にはなんじゃこりゃかも知れないが、それでも最後まで観れば印象深い物があると思うので機会があれば是非。


POVPoint of View Shotの略で、映画などでは主に一人称視点の事を指す)方式のホラー映画と言えば1999年製作の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が有名だが、今回のお題である『REC/レック』も広く知られた作品の一つである。

私も『
REC/レック』を初めて観た時はその迫力と怖さに圧倒され、撮影者の視点で物語が展開する臨場感に感心してしまった。

また、本作はスペイン映画なのだが、舞台や人物を欧州にしたハリウッド映画とでも言いたくなる様な分かり易さがあるのも特徴だ。

想像を絶する事態にスペイン語の怒号と悲鳴が絶え間なく飛び交う所など独特な魅力もあるが、アメリカでのリメイク『
REC:レック/ザ・クアランティン』が元作品とほぼ同じ内容・演出になっている事をみても、そのエンターテイメント性の高さが分かるだろう。

女性のテレビレポーターと男性カメラマンの
2人が消防署を密着取材する所から物語は始まり、突然の出動要請に一行が出向いた先は恐怖の感染が待ち受けるアパートメントだったというストーリーだが、ただの感染ではなくオカルトの要素を取り入れているのがミソ。

その要素は続編の「
REC 2」でより濃くなるけれど、その後の34はマンネリ打破の意味もあるのだろうが映画のスタンスが変わり肝心の面白さも衰えてしまう。

ただ、
12は傑作だと思うので、まだ観ていない方にはお薦めの作品である。

※初見時はかなり怖いので、ショッキングなシーンが苦手な人は注意が必要かも知れない。



先日、アマゾンでセール中だった『シャーロック・ホームズの冒険 ブルーレイボックス』を購入した。

値段が値段だけに買うべきかどうか数年間悩んでいた商品だったが、今回のセールを機会に思い切って入手を決めた。

税込
32000円ほどで、以前紹介した『江戸川乱歩の美女シリーズ ブルーレイボックス』と並んで私がアマゾンで購入した商品の中ではかなり高額の部類に入るだろう。

これは英国グラナダ
TV1984年から1994年までの10年間に渡り全41話を製作した作品で、シャーロッキアン達も太鼓判を押す良く出来たドラマシリーズである(日本ではNHKが一部カットして放映した)。

主演の故ジェレミー・ブレッド氏の容貌と役作りは、シャーロック・ホームズ譚がストランドマガジンに連載されていた際にシドニー・パジェットが挿絵を描いたホームズに酷似しており、テレビドラマらしからぬ入念な考証と凝ったセット・小道具もあって、当時のホームズファンに驚きをもって迎えられた。

ブレッド氏の声を担当した露口茂氏の演技がまた最高にハマっていて、日本のファンが吹き替えの方により愛着を抱いている人が多いのも頷けるだろう。

本ブルーレイはマスターテープからの
HD化で画角は43ながら映像は良好な部類に入る。

日本語吹き替えは
NHK版がメインとなっているが、カットされた部分になると後年に吹き替えられた音声が差し込まれる為、そこは少々気になるかも知れない。

付録のブックレットの中身も中々充実している。

演技・脚本・演出・美術&小道具・吹き替えのどれもが優れている作品だし話数も
41と多いので、当時のTV放映を懐かしむ人もまだ観た事が無い人も、シャーロック・ホームズに興味のある方なら買って損のないブルーレイボックスと言えるだろう。




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