創作から興味ある事柄まで気まぐれに綴ります
バイオハザード・リベレーションズ(以下BHR)は、ニンテンドー3DS向けに製作されたソフトで、バイオハザード4と5の間に起こった事件が描かれている。 ナンバリングタイトルでは無いものの、コードベロニカと同じく準本編に近い力の入れ具合で製作されたようだ。 主人公は3以来の主役となるジル・バレンタインで、対バイオテロ組織『BSAA』のメンバーとして、同僚と共に仲間の救出に向かう所から物語が始まる。 このソフトが高い評価を受けているのは、バイオハザードシリーズが久し振りにサバイバルホラーへ原点回帰したのが大きい。 それも話が進むに連れて弱まるのだが、“ウーズ(深海生物と人間を融合させた様な異形の者)”という神出鬼没のクリーチャーを導入した目新しさもあって、少なくともシリーズの停滞感を弱める事は出来たであろう。 あえて詳しくは書かないが、敵の特定部位を武器で攻撃して怯ませ、隙が出来た所に体術を決めて弾丸の消費を抑える近年のお約束は、BHRでは中々通用しない。 3DSのスペック的な制限を逆手に取り、ある程度広さのある空間で大勢の敵を撃退する方向から、動きの取り辛い狭い空間で限られた数の敵を相手にする仕様へ変えたのは上手いやり方だった。 操作方法も先に3DSへ出した『バイオハザード・マーセナリーズ3D』の物を進展させ、移動中のリロードだけでなく武器を構えながらの移動も可能となっている。 また、武器を構えた時の視点を三人称と一人称から選べるのも新しい試みだ。 武器を構えながらの移動は視点が固定されるが、照準選択でジャイロセンサーを選ぶと、3DS本体を動かして自由に視点を変えながら構え移動OK。 近作ではお約束となったマーセナリーズは無いものの、本編とは独立したレイドモードという1人~2人でプレイ可能(オンラインにも対応)なモードが存在している。 5では一度クリアしたステージを好きな装備で何度も挑戦出来たが、レイドモードは好きなステージを複数のキャラクターから選んで遊べるのだ。 装備出来る武器は最大3つまで、カスタムパーツを装着して強化するというシステムは本編と同じだが、銃(レベルあり)・カスタムパーツ・弾薬・各種グレネード・ハーブを稼いだポイントで決められた上限まで購入出来る点が異なる。 制限時間が無いので協力プレイ向きだし、好きなキャラクターや武器で任意のステージを楽しめるので、これぞバイオハザードファンがやりたかったモードではないかと思う。 残念ながら最新作の6にレイドモードは無いが、今後出すバイオハザードにまた採用して貰いたい。 『バイオハザード・リベレーションズ』は3DSソフトの中ではトップレベルのグラフィックであり、内容的にも本編にそう劣らないクオリティーなので、ハードを所有している人には是非プレイして欲しいタイトルである。 PR
『ゼルダの伝説・スカイウォードソード(以下Sソード)』は、2011年末に発売されたWii専用ソフトである。
『ゼルダの伝説』は25年に渡って続く任天堂の看板タイトルの一つで、売上こそマリオやポケモンに及ばないものの、同社が持てる力を最大限に注ぎ込む象徴的ソフトに位置付けられている。 ゼルダの伝説はじまりの物語を描く今作だけに、冒頭部分はムービーシーンを多用して細かく描写しているが、皮肉にもこれが従来のファンに受けが悪かった。 これは発売直前にネット放送に出演した任天堂のプロデューサーも自覚しており、「今作は自由に操作出来るまでの時間が長く、ユーザーの気持ちが離れてしまわないか心配している」との懸念を漏らしている。 ゼルダシリーズのファンでありながら、冒頭をプレイしただけで駄作の評を下し、遊ばなくなってしまった人も多いようだ。 確かに私も最初は戸惑いを感じたが、冒頭以降は逆にムービーシーンが恋しくなるほど最小限に留められているし、クリアした後で再度プレイすれば以前は煩わしかった冒頭部分までもが愛おしく感じられて来るほどであった。 またゲームシステムも大きく進化。 Wiiリモコンプラスによって任意の方向や角度から攻撃出来るし、盾で相手の攻撃を弾く事が可能になったので、戦闘のバリエーションがグンとアップしたのだ。 更にダッシュ&がんばりゲージの導入で、移動系のアクションも多彩かつスムーズになった。 従来の注目システムやオートジャンプも含め、究極の操作形態に近づいたのではないだろうか。 一方、残念な点も僅かだが存在する。 一つは投射系武器が剣での操作を重視しポインティングではなくなった為、追随性の低下や照準のズレが生じる様になってしまった事。 もう一つは敵が大量に出現したり連続で戦う場合、倒すためにリモコンを振っていると流石に疲れてしまう事だ。 後者の様な場面は極僅か(私は2回のみ)とはいえ、ちょっとキツイ気がした。 ネタバレはしたくないのでどうしても抽象的な表現になってしまうのだが、Sソードは間違いなく傑作である。 『ムジュラの仮面』や『夢をみる島』を超えて、個人的には一番好きなゼルダの伝説かも知れない。 そういうファンは少なくないだろうし、未プレイ或いは途中でやめたファンもクリアしてみれば必ずお気に入りの作品になると思う(シリーズの根幹に関わる設定が幾つか加わっているので、これを認識しているか否かは結構重要だと思われる)。 操作キャラでは無いにもかかわらず、今作の主人公はゼルダであると言っていい。 彼女がタイトルに冠されるに相応しい存在となった作品、それが『ゼルダの伝説・スカイウォードソード』である。 |
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