今回のお題であるWiiUソフト『スーパーマリオ3Dワールド』は、去年の年末に購入して以来、実に四ヶ月以上手つかずにいたソフトである。
当時はモンスターハンター4に手一杯だったし、その後も忙しくて中々プレイに踏み切れなかったのだ。
このソフトは、ニンテンドー3DS向けの『スーパーマリオ3Dランド』と同じく2Dのスーパーマリオを3Dに置き換えた様な作品で、オフラインによる四人同時プレイ対応など3DS版を正統進化させた内容となっている。
3D空間を自在に動き回れる据え置き機向けスーパーマリオ本編といえば、ニンテンドウ64の『スーパーマリオ64』、ゲームキューブの『スーパーマリオサンシャイン』、Wiiの『スーパーマリオギャラクシー』シリーズ2作が挙げられるが、2Dマリオとの融合が図られている『スーパーマリオ3Dランド』(3DSの3Dランドも同様)はそれらと少し趣が違う。
カメラがかなり引いているので従来の3Dマリオより迫力に欠けるが、それと引き換えに操作キャラクターとマップを認識し易く3D酔いもしにくい(カメラは遠近以外の調整が可能)。
このスタイルなら一台のテレビで画面分割する事なく四人同時プレイするのも可能だし、色々な層のユーザーが遊べる3Dマリオゲームとしては現在これが最適解と言っていいだろう。
これをプレイして思ったのは、「何と面白くて良く出来たゲームだろう」という事。
以前、自分が購入したWiiUソフトの中では『レゴシティ・アンダーカバー』が一番面白いと書いたが、今は『スーパーマリオ3Dワールド』の方を推したい気持ちだ。
例えば『レゴシティ・アンダーカバー』は、海外製ソフトに見られる分かりにくさや説明不足が若干存在するのだが、『スーパーマリオ3Dワールド』は全ての面において見事な完成度を保っている。
世界観にベストマッチした美しいグラフィックス、相変わらず良好な操作性、色々な所に詰め込まれた豊富なアイデア、そして肝心要のプレイする楽しさ。
しばらく放置状態だったのが何とも惜しまれる傑作であり、まだ未プレイのWiiUユーザーには是非ともお勧めしたいソフトに仕上がっている。
個人的には制限時間に縛られず楽しみたい気もするが、基本的に2Dマリオのプレイスタイルを軸としているので、それは別のシリーズに期待したい。